昨年の観光記:東九フェリー

過去ではなく現在の記事をかけやと自分でも思いますが、過去にすがって生きていく人間なので今回も去年の記事です。

昨年3月に利用した東九フェリーをした時の記録を残します。
東九フェリーとはその名の通り、東京と九州をつなぐフェリーであり、自分は途中の徳島から乗りました。

○概要
所要時間(徳島〜東京):約15時間　例.14時半発−翌日5時20分着
乗船料金:約12000円(最も安い客室の料金)

ちなみに徳島駅から東京駅まで、特急・新幹線利用で約6時間で18000円くらい、飛行機なら徳島空港から羽田まで1時間ちょっとで着きます。
見てわかる通り、人が移動する手段としてはおよそ実用的ではないです。完全にロマンです。
人が移動するための手段ではなく、車やバイクを運びたい人にとっての需要があるようです。

では実際に乗ってみてどうだったのかを書いていこうと思います。

○初めに
O県在住の自分にとって東京行くには、直で新幹線やら飛行機に乗ったほうが、当たり前に早いし安いですが、当時時間があったこともあり、前から乗ってみたかった夢のフェリーに乗ってみました。

○乗船するまで
まず船の発着する港が徳島駅から遠く、バスで30分くらいかかります。本数も少なく、その時点で旅行者にとって優しくないです。

港に着きました。今回乗るフェリーはこんな感じ。はえ～すっごい大きい...
冒頭で言った通り、ほとんどが自動車バイクを載せての乗船であり、徒歩での乗船は自分含めて二人だけでした。

○乗船後、船内
平日ということも関係しているのか、だいぶ空いていました。

・お部屋
自分が寝る部屋は一番安い等級ということで、共用でした。
ですが清潔感があり、人一人が寝るスペースとしては十分であり、思ったより良かったです。

・ロビー
主に飲食やお話ができるスペースです。

残念ながら食堂はないのですが、代わりに自販機の種類が多く目が輝きます。
飲み物(酒含む)、お菓子、パン、カップ麺、アイス、そしてレンチンで食べれるごはん！
こんなに色々な自販機が立ち並んでいる場所もそうないと思うので、見ているだけで楽しかったです。

・大浴場
24時間入り放題な大浴場。
天気が良いと、オーシャンビューを眺めながら入浴という優雅なことも。
運行中、風呂の湯が波のように結構激しく揺れていたので、見ていて面白かったです。

・船上からの景色
お待ちかねの景色。
この日はとても晴れていて眺めが良く、海が光っていました。
風も非常に気持ちよく、我ながらいい日に乗ったものです。

夕方になるとまた違った顔を見せてくれます。
船上から見る、水平線上に沈んでいく夕日というのもまた美しいものでした。

・晩飯
徳島駅で買ったロッテリアと自販機のモツ的なものを食べました。
あまりおいしそうに見えませんね。

・乗り心地
今までいいことばっか言ってきましたが問題の乗り心地はどうなのでしょうか。
ぶっちゃけ、悪いです。酔います。海域によりますが、めっちゃ揺れます。
最初二時間くらいははしゃいでいましたが、段々と気持ち悪くなっていき、酔いから逃げるため寝る以外の行為をしなくなります。
乗船の三分の二くらいの時間、半分酔っているみたいな状態が続いてしんどかったです。
船内で酒飲むとかしてみたかったですが、それをしたら吐く自信があったのでしませんでした。

マグロ漁船とかで年中船に乗っている人って、すげえなと思いました。

○下船
長かった船旅も終わり朝五時の有明埠頭に放り出されます。
意外に体は疲れてなく、やはり横になれるのが大きいのでしょうか。
下船したらぐらぐら感がずっと続くのかと思ったら、そんなこともなく普通に歩けました。地面が揺れてないことへの感謝を覚えました。

そこから最寄り駅への移動手段は、送迎車(有料)または徒歩30分を選べるのですが私はバカなので歩きました。
素直に送迎車に乗ったほうがいいです。

歩いていると朝焼けに照らされた某有名建築物が迎えてくれます。
東京に着いたんやなって...END

○総評
徳島から船に乗ったら一本で東京！というロマン具合や充実の船内設備、船上からの眺めとわくわくポイントが非常に多い楽しい乗り物でした。非日常を味わえます。
ですが私はもう乗りたくありません。
理由としては第一に、乗船時間の長さ。完全に暇人専用です。人の移動としては実用的ではない。
第二になんといっても酔う。個人差はあるでしょうが私は酔いに酔いました。自分が乗ったのは晴れた天候のいい日だったので、これが荒れた海だったらと考えるとやばいですね！(ペコ)

何はともあれ、一度乗れて満足しました。楽しいことには楽しいので、みなさんも一度乗って感想を聞かせてくださいね。