Fate HF見ました(ネタバレあり)

本日、ついに劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring songが公開されました。その感想を書いていこうと思います。

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○待ちに待った公開
この映画は元々3月公開だったのが4月に延期して、更に延期して8月になった経緯があります。
延期の度に心を折られてきた私ですが、ついに本日見れたのです。

○3部作の完結
本作は3章構成となっており、今作が最後の章となっております。つまり完結作ということです。
1章から毎回公開初日に映画館に駆け込んだ身としては、感慨深いものがあります。

○戦闘シーン
・すごいよ。言葉じゃ伝わらんので見てください。
・ナインライブズの表現の仕方がなるほど〜となった。
・原作は知らないんですけど、ローアイアスとライダーのお馬さん突撃の合わせ技でオルタを破ったのもなるほど〜と。
・そして大怪獣バトルを繰り広げた後の、泥臭い殴り合い。あぁ〜たまんねえぜ!
 
○アーチャー
・出番は少ないが圧倒的存在感。
・「ついて来れるか」からの背中と満足げな笑顔が最高なんだよなあ。

イリヤ
イリヤが士郎に対して「士郎がなんでそこまでしなきゃいけないの!? 何にも悪いことしてないじゃない!」って言うシーン本当に好き。意外に士郎に対してストレートにこういう人いなかった気がするから、イリヤがこういうこと言ってくれたの嬉しかった。泣きそうになった。

イリヤが聖杯を止めるために犠牲になるシーン。
イリヤがお姉ちゃんして、あの自己犠牲の塊の士郎に「生きたい!」と言わせるとかもう本当にたまんねえや!
ここは周りでも泣いている人も多かった。自分はその後のイリヤがアイリと笑顔で会えたとこにぶわっときました。

・全編通してイリヤは本当に良かった。嬉しそうな表情が本当にかわいいし、最後に自分の身を犠牲にするところとかとてもヒロインだし。ただどうしてもHFだと損な役回りだと思うので、彼女が思う存分士郎といちゃこらできるルート作ってきのこ。

○凛
・いやあ、凛も今作非常に良い役割してましたね。
・チート武器宝石剣を使って戦闘面でも精神面でも桜をいじめる凛。
→桜から私はこんなに苦しんできたんですよ!と思いの丈をぶつけられるも、で、それが?とドライの反応をする凛。
→桜にトドメを刺そうとする凛。でも最後に本音が出て「あっ、無理だわ」と言って桜を殺せない凛。
・このシーン、凛の人間臭さクッソ良いんだよなあ〜

○士郎
・今作も文字通り死ぬほどがんばった。
・常に死にそうだけど覚悟が決まってるから何か活き活きしてたな。
・戦いが終わったあと、家事をする桜の隣におなじみのツンツン頭が現れた時、本当に涙が抑えきれなかったです。
・橙子さん大好き! 生まれてきてくれてありがとう!

○桜
・凛に「桜、いま幸せ?」って聞かれて一瞬の間があってから桜が「はい!」って満面の笑みで答えるシーン。
・映画HFの全章はこの1シーンためにあったと言っても過言ではない。はっきり言って良すぎる。
・たくさん辛い思いをして、間違えもたくさん犯してきたけど、今は隣に大好きな先輩がいて、姉がいて、ライダーがいて、幸せを掴んだ姿は感動しかない。

○ラストシーン
・満開の桜の下、士郎と桜は約束を果たす。
→お花見には藤ねえなどの日常の象徴のキャラたちが楽しそうに騒いでいる。
→士郎と桜が隣に並んで、白線を越えようと一歩を踏み出すシーンでHFは終わる。

・この終わり方本当にきれいで好き。とても前向きで。
・桜満開の景色はどこか幻想的で現実味のないものに思えた。だが二人の歩みは現実に向かっていく確かな一歩だ。
・型月世界観を考えると聖杯戦争を生き残り、あれだけのことをしでかした桜たちが平穏無事で過ごせるとは思わない。今ある日常はちょっとしたきっかけで壊れてしまう儚いものだと感じてしまう。
・加えて桜は一生罪の意識に苛まれると思うし、一生贖罪を続けていくのだと思う。
・でも数々の試練を乗り越えて幸せを掴んだ桜と士郎なら、今後どんな困難が訪れても乗り越えていけると信じたい。
・見終わった後だとAimerさんが歌う「春はゆく」の一節「微笑みも贖いもあなたの側で」が非常に染みる。

○感謝
こんな素晴らしい作品を作ってくれて本当にありがとうございました。作品への愛情をとっても感じました。
この作品のキャスト、スタッフ並びに関係者の方々に多大なる感謝を。いや、本当に感謝しても感謝したりない。

期待以上のすごく、すごく良い映画でした。
あと2回は見たいです。