終劇エヴァンゲリオン(ネタバレあり)
シンエヴァンゲリオンの感想、ネタバレ満載です。
○一番言いたいこと
まず見終わって思ったのは、エヴァンゲリオンは本当に終わったんやなって。
自分の中で一番象徴的だったのは、やっぱり最後のシーン。エヴァンゲリオンの存在しない世界で、社会人になったシンジ君がマリと一緒に前向きに走り出すシーン。20数年間ずっと中学生のままで「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ…」と言わされ続けてたシンジ君も社会人になるってのが、エヴァという作品のおしまい、エヴァからの卒業というものを感じさせました。
エヴァという空想の物語は終わりを告げたのだから、現実を舞台に頑張れよという庵野監督からのエールに感じました。とても響いて胸がキュンと締め付けられる。けど、つらい…ずっと空想の世界に浸らせてくれよ…と弱い自分は思ってしまう。でもそのメッセージを受け取れるのは以前よりエヴァを見てるからこそであり、その立場にいられること自体は嬉しく思います。
何にしろエヴァという長い旅は終わったんですね。
○どうでもいい話
自分とエヴァとの出会いは10代の頃にやったスパロボαになります。そこで初号機かっけえ! マゴロクEソードかっけえ! ATフィールド硬え!とエヴァのかっこよさに魅力を感じました。そこからTV版→旧劇場版→新劇場版と見ていき、基本的にストーリーはあまり理解できないながらも、はまっていきました。
ちなみに一番好きなキャラはシンジ君で、二番目はカヲル君です。
そんな10代で出会ったエヴァもアラサーで完結と思うとしみじみと時間の流れを感じます。
○シンジ君を支える人々
Qではひたすら酷い扱いを受けていたシンジ君ですが、今作ではトウジやケンスケを始めみんなから優しくされてたのが良かったですね。
作中でも言われてますが、使徒から守ってくれたのもシンジ君であり、ニアサードを引き起こしたのもシンジ君という難しい立場を理解して、もうがんばらないでいいと言ってくれるのはみんな大人になったんやな、思いやりにあふれていいなと。
「シンジくん行きなさい!」からの「もうあなたは何もしないで」で散々ネタにされてきたミサトさんですが、今作ではそこらへんの心情が描かれてて良かったですね。本当に大切に思ってたからこそなんやなって。
散り際もかっこよかった。最後にカッコつけのミサトさんから本来のミサトさんに戻るの非常に良かった。
○ゲンドウ
第2の主人公でしたね。今まで語られなかった生の感情が語られ、すごく人間味が出てきました。
ちゃんとシンジ君と話し合えて、謝れたのは良かった。最後はユイと一緒になれたしこの作品で一番救われた人ですよね。長年直接わかり合うことがなかった二人が、わかり合うというのもエヴァの終幕って感じがします。
○マリ
今まで底の見えない謎のキャラといった雰囲気でしたが、こんなおいしいポジションのキャラだっとは。今作ですごく好きになりました。
元々旧作にはいないキャラで、最終的にはシンジくんを救い出すという、きっとエヴァンゲリオンを終わらすための存在だったんでしょうね。彼女のおかげでさわやかな終わり方を迎えられたのだと思います。
胸の大きないい女は最高やな!
○その他
総じてメインキャラの掘り下げをしてて良かったですね。完結編にふさわしい。
相変わらず内容については2割も理解もしてないので、考察動画とかが今から楽しみですね! きっとTV版も含んでるでしょうけど、どういう仕組みなんでしょうね。
旧劇場版を想起させるシーンも多くて、そのあたりの解説も見たい!
それとスパロボですよ。各エヴァがすごいことになったしこれは戦闘シーン映えしますよ。ゲンドウとの親子バトル盛り上がるだろうし、各作品の主人公と戦闘前のレスバしてもらいてえ〜
○庵野監督に称賛を
完結に何年かかるんだよ、ゴジラ作る前にエヴァ作れよとか散々言ってきましたが、これだけ素晴らしい作品を出させたら何の文句も出ません。拍手しか送れません。
何年かかってもエヴァンゲリオンという作品をやりきったのだから、監督は本当にすごい。
エヴァンゲリオンという作品に出会わせてくださり、本当にありがとうございました。